ーー今回、札幌移住計画の新旧代表対談ということで、まずはお二方の自己紹介をお願いします。
(松井)こんにちは。これまで札幌移住計画の代表を務めさせていただいておりました松井健太郎と申します。2015年3月に札幌移住計画を立ち上げ、そこから今まで代表を務めさせていただいておりましたが、このたび五十嵐さんに代表を譲ることととなりました。
(五十嵐)こんにちは。このたび、松井さんから代表を引き継がせて頂く五十嵐慎一郎です。地元北海道そして札幌への愛やまず、札幌移住計画立ち上げ時より主催メンバーとして参画しています。今回、代表就任に当たり、「そもそも、札幌移住計画の活動内容やどんな人がやっているか、ぜったいみんな知らないよね?笑」という話からこの対談企画をさせて頂くことになりました。
ーーそもそも札幌移住計画はどのようにしてはじまったんでしょうか?
(松井)もともとのきっかけとしては福岡移住計画という活動をネット上で発見したのがきっかけです。今でこそ移住計画シリーズは全国各地にあるのですが、当時はまだ数も少なく、京都移住計画そして何より福岡移住計画がかなり精力的な活動を行っていました。
これらの活動を見た瞬間、「札幌にもこのような団体が必要だ」と強く感じ、すぐに福岡移住計画の代表の方に連絡を取り、札幌でもはじめたいんだけどという話をして活動を開始したという形になります。
そんな中、札幌で仲間を募っていたところ、ちょうど同じように札幌移住計画を立ち上げようという人たちがいると聞き、まずは会ってみようという話になりました。
ーーちょうど同時期に五十嵐さんも同じような活動をはじめようとしていたということでしょうか?
(五十嵐)僕は、大学から東京にでたんですが、やはりパワフルな人ほど東京に流出しているなぁという実感があって。30代くらいになって、北海道出身の人と話すと、みんな北海道のこと大好きだし、いつかは戻りたいと思っている、みたいな話をするようになってきて。なんか想像以上に、地元愛があって関わりたい人や戻りたい人多いんだ!ってことを知ったんですよね。でも、それを行動に移せている人はいなくて。なんか歯がゆさを感じていたときに、京都移住計画、そして福岡移住計画の立ち上げの話を聞いて、あ、これだ!とまわりの人に声をかけまくってたら、松井さんたち札幌で立ち上げに動くメンバーと繋がったという感じです。
ーー札幌移住計画ではどのような活動を行われているのでしょうか?
(松井)札幌移住計画は、職(仕事)、住(暮らし)、コミュニティ(人と人との繋がり)の3つをキーワードとして北海道にUターン・Iターン者を増やすという活動を行っています。
一番大きいイベントは年に一回東京で開催していた「みんなの札幌移住計画」です。札幌の優良企業を集め「札幌にもこんな良い企業があり仕事がいっぱいあるよ、だから帰っておいで」というアピールを行う、というような会になります。それだけだと、ただの求人イベントになってしまいますので、いますぐには転職を考えていない人でも北海道好きであれば誰でも楽しんでもらえるような工夫も行いました。
他にも札幌に移住してきた方が相互にコミュニケーションを取ってもらえるような「Uターンナイト」というイベントも定期的に行っています。
(五十嵐)あと、夏休み企業見学会っていう企画もスタートして、いまでも毎夏続けています。現在も夏休み企業見学会2019開催中ですよー。
立ち上げ当初、ぼくは東京に住んでいる唯一のメンバーだったので、都内での小規模イベントは不定期で開催していました。「北海道の酒しか飲まない会」「肉食系札幌移住学(ただの北海道出身者だけの合コン)」「北海道出身経営者飲み」みたいなイベントですね。なつかしい笑。
(松井)五十嵐さんは移住ドラフト会議もやってますしね。
(五十嵐)そうですね、札幌の枠を飛び越えて、北海道移住ドラフト会議って企画も、2018年からはじめています。これは札幌移住計画からスピンオフしてやってるんですが、これは野球のドラフト会議をパロディに、道内の自治体や企業(球団)と、移住希望者(選手)をマッチングする新しいスタイルの移住イベントとして注目頂いてます。
ーー今回代表を交代されるということですが。
(松井)そうですね。私がITの出身ということもあり、現在のところ札幌移住計画に参画していただいている企業はIT系が中心となっています。それはそれで悪いことではないのですが、毎年行っているみんなの札幌移住計画も開催回数を重ね、参加メンバーも内容も変化が少なくなってきました。そのような中で過去に縛られずに業種を広げ新しい風をいれていくには、代表を交代するのも一つの手段かなと考え始めました。
(五十嵐)当初、主催メンバーで僕1人だけ札幌市民じゃなかったんです、まずお前が移住しろよ!みたいな笑。近年、とうとう札幌にUターンしてきたこともあり、業界問わず札幌のさまざまな企業・プレイヤーとの繫がりが増えてきました。
札幌でいま蠢き始めている流れ、胎動みたいなものは、もっと内外に発信したいし、元気でユニークな人材をもっともっと札幌に呼び込みたいなぁという気持ちが増していたのは確かです。そんななかで、松井さんからお話しをいただき、代表を引き継がせて頂くことになりました。
ーーこれからどのような活動を行っていく予定ですか?
(五十嵐)そうですね、業界の枠を越えて、札幌の意欲的な企業に光を当てていきたいし、元気な人材をもっともっと札幌に呼び込みたいと思っています。
あと、働き方がますます多様になっていく時代ですし、フリーランスや起業という形での札幌移住も増やしていきたいですね。
そういった意味では、スタートアップシーン自体を盛り上げていくことが必要になるかと思っています。
(松井)私は今後代表という立場ではなくなりますが、札幌移住計画の活動にはこれからも精力的にコミットしていく予定です。元々これがライフワークですので笑
ーー二人が札幌に対して思うことを教えてください。
(五十嵐)自分が育った好きな街だけに、いろいろな思いありますよね。いいところも悪いところも。まぁベタなところで言うと、水と空気が、そしてご飯が美味しい、安い。これは問答無用にすごいことだなぁと。
脱線し始めますけど、札幌、飲み放題安すぎないですか?たいていのお店、1000円くらいでビール込みの飲み放題つけれるじゃないですか!どうやって商売成立してるんだろ。
(松井)そうですねえ。最近仕事で東京に行く機会が増えたのですが、本当にそう思います。札幌の方が全然良い。飲み放題は、全然意識したことないですが笑。家賃と人件費が安いからなんですかね?なんかでもこのあたりが北海道の商売の下手さかもしれません笑。
(五十嵐)そう、札幌って人件費安いんですよね。国内の下請け工場化している側面がリアルにある。コールセンターとかめっちゃ増えてますし。貧困が目の前に迫っているのは、たまに感じます。大阪に次いで、全国ワースト2の貧困率ですからね札幌。
(松井)ホントそうですね。そして、持っている素材は良いはずのにそれを活かしきれていない。
(五十嵐)安い人件費を魅力にするんじゃなくて、もってる素材をどう活かすか?だったり、全国そしてグローバルな基準で通じる価値をつくれるようなプレイヤーや企業が増えていくように、札幌移住計画としても頑張らなきゃならないですね。
ーー最後に一言お願いします。
(五十嵐)札幌に住もうかな?働こうかな?と思うとき、札幌の生きた情報って、詳しい人に会って話するのが早いと思うんです。なんで「大人座」に来て、誰かと話してみてください!笑。というのは、えー実は2019年5月に「大人座」という店を大通につくりました。いろんな人が出会い、何かが生まれる場所を作りたいと思って。ここに来てくれたら、たいてい僕いますし、札幌で活躍するプレイヤーが出入りしてるので、一緒にお酒飲みながら話ししてみると、新たな一歩にキッカケになる、かも、しれません。
(松井)ぜひ新しいメンバーにもジョインしていただいて、新しい札幌移住計画を作っていきたいですね。北海道・札幌が大好きだーという方、お気軽にご参加ください。
※新代表体制で、今年の札幌移住計画も動き出しています。
今年の企画は、10月から毎月開催の5回シリーズ(+番外編)を予定計画しています。さっそく出展企業説明会が8/27(火)に開催されますので、ご興味ある企業の方はぜひご参加下さい!
札幌移住計画5出展企業説明会はコチラ!
(写真:佐藤剛平)